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居合道とは!

◎居合道とは

 居合道は、古来相手の不意の攻撃に対し、先又は後の先をもって鞘放れの一刀で
相手を制する刀法であって、剣道と共に武士の間で創案され修練されたものである。
剣道が刀を抜いた相手を制するのに対し、居合いは「勝負は鞘の内にあり」
と言われる様、抜刀する前に先ず気を持って相手を制し、然る後刀を下ろそうと
するものである。


◎居合道の目的

 居合道の極致とするところは、修練により常に鞘の中に勝を含み、抜かずして
相手を制することである。このような奥深い古典の刀法を修練すると共に身体の運用を図り、
心剣一如の妙要を悟り、併せて人格の練成に努めることを目的とする。


◎修業上の心得

 居合道は、日本刀により正しい刀法を学びつつ、身体の運用を極めると共に、
質実剛健進取の気性を養い、且つ処世の大道に添う基を涵養するものである。
よって、この道を学ばんとする者は、形より入って終生たゆまざる練磨と
努力により、心身を鍛練すると共に、自ら人格の練成に努め、
自己の職域においてもその万全を尽くすよう心掛けるべきである。


◎居合道の特長とその効果
  1. 常に礼儀を尊ぶが故に、多分に礼譲の精神修養となる。
  2. 古い歴史とその伝統により、我々の国民性に良く合致した運動として、
    精神的にも技術的にもその効果を発揮しうるものである。
  3. 常に正しい姿勢を以て変に応じ、又その膚に浸透する能力を養うもの故、
    我々の実社会においてもおのずから効果がある。
  4. 万事主動の立場に立って行動する精神と実践の美徳を涵養する事が出来る。
  5. 相手は仮想の敵故、別に相手も特別な場所も必要とせず、何時でも修練する
    ことが出来る。
  6. 業前を楽しみつつ修練するうちに、おのずから体育となり精神修養となる。